新小岩厄除香取神社と小松菜屋敷は地域の歴史を伝える名所
香取神社は隣接する小松菜屋敷とともに江戸川区発祥の野菜、小松菜の由来を今に伝える古社です。 江戸時代以前の江戸川区は芦原の広がる湿地帯でした。神社の由来によると、「間々井神社」の別名もあり、現在の市川市国府台と隅田川以西を結ぶ航路上の道標でもあり、江戸城を建てたことで知られる室町末期の武将太田道灌もこの神社に立ち寄り航路の安全を祈願したと伝えられています。そして江戸時代中期に八代将軍吉宗公が鷹狩のおりにこの神社に立ち寄り、小松菜を味わい、小松菜と名付けたそうです。また、境内には松尾芭蕉の句碑もあります。香取神社と小松菜屋敷は、小松菜の由来と地域の歴史と風俗、地理、文化など学べる盛りだくさんの名所です。
香取神社
香取神社
旧西小松川村の鎮守である。昔この辺一帯が芦原で船が自由に往来できた頃、その中に浮ぶ堂ヶ島という小高い島に、下総国の香取大神宮より経津主命の分霊を祀ったのが、香取神社勧請の由緒といわれる。当時国府台間々の入江から、武蔵国上野の台地に向かう船は、この神社の森を船路の目安としたので、間々井宮と称した伝えられている。
この社は元和5年(1619)の棟札を所蔵する古社で、亀井和泉守源永好以来代々亀井家が神宮をつとめ、葛西領開拓神秘歌とその舞いを伝えている。現在の本殿は総欅造りで、氏子大工牧野八郎次が十年の歳月を費やし、天保4年(1833)に竣工した建物である。
境内には松尾芭蕉の「秋に添うて行かばや末は小松川」の句を刻んだ碑が建っている。
昭和52年11月
江戸川区教育委員会
(平成18年7月改修)
香取神社鳥居脇案内板より
神社の由来
香取神社は別名を間々井神社と称し、棟札によると、元和3年(1617年)に再建されたご神徳の多い有難い神社です。
その当時より、社の東に流れる小松川(親水公園)は下総、国府台真間と武蔵江戸城を結ぶ重要な水路でありました。伝説によれば、長禄の頃、太田道灌持資は、国府台控城に往来の時、この神社に舟を泊め、境内の霊水を汲み、船路の安全を祈願したので間々井神社と称されるようになったことを伝えています。
当時は、当地に十六軒の農家しか有りませんでした。荒地を耕し苦労の末、切り開いたのです。その小松川十六軒農家が当神社の創立をしたと言います。天正18年には徳川家康江戸入城となり、産物の販路も開け農民も豊かになりましたが、丙午毎に襲う大洪水に(天明6年)人午穀類共に大飢饉に遭遇した事が記されてあります。
現在の本殿は文政5年(1823年)今より約170年前、用材を仕入れ、五分一に住む宮大工八郎次が十年の歳月を経て、天保3年に完成させた名建築物であります。
明治6年には太政官より地租改正のお触れがあり、村民はそのお触れに従い土地調査事業に着手、村内の精密な地図を作製、武蔵国葛飾郡西小松川村全図が出来、初代知事により検認されました。
その武蔵国葛飾郡西小松川村全図は、江戸川区有形文化財に指定され当神社に保存されて居ります。
遠い長禄の時代より平成の今日迄、有難いご祭神のご神徳に感謝し、その霊験を戴き、信ずる人々の念願の達成をお祈り申し、合掌致します。
平成元年6月吉日
香取神社境内御由緒書より
引用、抜粋並び参考文献
香取神社境内御由緒書
香取神社鳥居脇案内板
小松菜屋敷門脇案内板
弓取り像脇案内板
香取神社の桜
香取神社の境内にはたくさんの桜の木が植えられ、春は満開の桜の花々が咲き、参拝者を迎えてくれます。
香取神社と小松菜屋敷の最寄り駅と住所
- JR総武線「新小岩駅」より徒歩12分
- 香取神社 東京都江戸川区江戸川区中央4−5−23
- 小松菜屋敷は香取神社の左隣
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