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万葉の里真間と歌人

小林一茶句碑 弘法寺水原秋櫻子句碑 弘法寺 富安風生の歌碑 弘法寺
日蓮歌碑 真間の継橋万葉歌碑 真間の継橋 吉田冬葉の歌碑 手児奈北原白秋の歌碑 亀井院
万葉集に歌われた葛飾の真間。その後多くの歌人に歌われました。江戸時代には「江戸名所図会」や「江戸名所百景」で紹介され、小林一茶、水戸光圀など多くの人が真間の地を訪れました。近代にはいっても多くの人びとを魅了しました。幸田露伴、安岡正太郎をはじめ、真間または市川市にゆかりの近代の歌人や作家も多くいます。正岡子規、真間に一時住んでいた北原白秋、野菊の墓の伊藤左千夫、そして永井荷風にも真間は歌われています。

真間山弘法寺内の歌碑より、小林一茶、水原秋櫻子、富安風生

  • 真間寺で 斯う拾いしよ 散紅葉     小林一茶
  • 梨咲くと 葛飾の野はとのぐもり     水原秋櫻子
  • まさをなる 空よりしだれざくらかな   富安風生

手児奈霊神堂内の歌碑

  • ふるさとの山静かなる師走かな  吉田冬葉

正岡子規

  • 真間は今入江のあとの若菜哉     全集1巻p236
  • 真間寺や枯木の中の仁王門     全集2巻p381
  • 冬枯やはるかに見ゆる真間の寺   全集13巻p606

北原白秋

  • 蓮の池埋めてまま食ふ真間の寺南無妙法蓮華経今の日蓮   全集32巻p3〜51
  • 山かげの真間の庵の白つつじにほへる妹と夜を楽しめり   全集7巻p153
  • 蛍飛ぶ真間の小川の夕闇にえびすくふ子か水音立つるは    亀井院内歌碑

伊藤左千夫

  • 古寺の庫裏くれ近く庭を寒みかくろき土に梅の花咲く     全集1巻p543

永井荷風

  • 思はずもまた見る真間の桜ばなさすらひの日も三年過ぎたり

日蓮

  • ここに人を渡しはてんとせしほどにわが身はもとのままの継ぎ橋

太田道灌

  • 武士のいくさの場の勝しかや国はこころのままの継ぎはし

光明密寺入道摂政

  • かつしかやままの井づつのかげばかりさらぬ思ひのあとを恋ひつつ

鴨長明

  • こものはにすだく蛍のほのぼのとたどりぞわたるままの継橋
  • かつしかやかはぞひうつぎさきしよりなみよりかよふままのつぎはし
  • かつしかやかはそひうつきさきぬらし浪よりつたふままのつぎはし

藤原定家

  • わすれられぬままのつぎ橋思ひねにかよひしかたは夢にみえつつ

源実朝 鎌倉幕府第三代将軍(1192〜1219)

  • かち人のわたればゆるぐかつしかのままのつぎはし朽ちやしぬらん

新勅撰

  • 勝鹿やむかしのままの継橋をわすれずわたるはがすみかな  慈円

風雅集

  • 五月雨に越え行く波はかすしかやかつみかくるる真間の継橋  雅経
  • かつしかのままの浦風邪吹きにけり夕波越ゆるよどのつぎはし  朝村

続後撰集

  • かつしかの浦間の波のうちつけに見そめし人の恋しきやなぞ  道隆

続千載

  • くもりなき影もかはらず昔みしままの入り江の秋の夜の月  為教

夫木抄

  • かつしかの真間の浦わの沖つ洲にあけのそほ舟からろおすなり  俊頼
  • 汀なる蘆のしをれ葉吹きさやぎ氷もよほすままの浜風   為家
  • かりそめのままの入り絵の玉がしはそことばかりの行くへだになし  光俊
  • わすれじなままの入り江のみをつくし朽ちなば袖のしるしとも見よ  作者不詳

下総国相聞往来歌

  • 葛飾の真間の手児奈をまことかもわれに寄すとふ真間の手児奈を  作者不詳

万葉集より

万葉集 高橋虫麻呂の歌

  • 勝鹿の真間の井を見れば立ち平し水汲ましけむ手児奈し思にい
    橋虫麻呂の歌 巻9 挽歌
  • 勝鹿(葛飾)の真間の井を見ていると、水際まで平に踏みならして水を汲んでいたという、手児奈のことが偲ばれてならない。
  • 勝鹿の真間娘子を高橋連蟲麿の詠む歌一首 短歌を并せたり
  • 鶏が鳴く 吾妻の国に 古にありける事と 今までに 絶えず言い来る 勝鹿の 真間の手児奈が 麻衣に 青衿着け 直さ麻を 裳に織着て 髪だにも 掻きは梳らず 履をだに 穿かず行けども 錦綾の 中につつめる 斎児も 妹に如かめや 望月の  満れる面わに 花の如 笑みて立てれば 夏蟲の 火に入るが如 水門入りに 船漕ぐ如く 行きがぐれ 人のいふ時 いくばくも 生けらじものを 何すとか 身をたな知りて 波の音の 騒ぐ湊の 奥津城に 妹が臥せる 遠き世に ありける事を 昨日しも 見けむが如も 思ほゆるかも(巻9―1807)
  • 勝鹿の真間の井を見れば立ち平し水汲ましけむ手児奈し思ほゆ 反歌(巻9―1808)

万葉集 山部宿禰赤人の歌

  • 葛飾の真間の入江にうちなびく玉藻刈りけむ手児名し思ほゆ 山辺赤人の歌 挽歌
  • 勝鹿の真間娘子の墓を過ぐる時、山辺宿禰赤人の作る歌一首 并に短歌
  • 古に 在りけむ人の 倭文幡の 帯解きかへて 伏屋立て 妻問しけむ 葛飾の 真間の手児名が 奥つ城を こことは聞けど 真木の葉や 茂りたるらむ 松が根や 遠く久しき言のみも 名のみもわれは 忘らゆまし。(巻3―431)
  • われも見つ人にも告げむ葛飾の真間の手児名が奥津城處 反歌(巻3―432)
  • 葛飾の真間の入江にうちなびく玉藻刈りけむ手児名し思ほゆ(巻―433)

作者不詳

  • 足の音せず行かむ駒もが葛飾の真間の継橋やまず通わむ
  • 葛飾の真間の浦廻を漕ぐ舟の舟人騒ぐ波立つらしも
  • 葛飾の真間の手児名がありしかば真間の於須比に波もとどろに


参考及び抜粋
市川市ホームページ
「万葉集の真間の手児奈の歌」真間史蹟保存会案内板より
市川市作成案内版より 真間の継橋脇歌碑
市川市図書館ホームページ
真間の継橋案内板
講談社「子規全集」
岩波書店「白秋全集」
岩波書店「左千夫全集」
岩波書店「新版 断腸亭日乗 第六巻」
ちくま学芸文庫「江戸名所図会6」
ホビット社「勝鹿図志手ぐり舟」
ウィッキペディア

万葉の里真間への交通案内と所在地

万葉の里真間の最寄り駅と住所

  • JR総武線・総武快速線「市川駅」徒歩15分
  • 京成本線「国府台駅」・「市川真間駅」徒歩10分
  • 真間山弘法寺   千葉県市川市真間4−9−1
  • 真間の継橋    千葉県市川市真間4ー7ー24
  • 手児奈霊神堂   千葉県市川市真間4ー5ー21
  • 亀井院      千葉県市川市真間4ー4ー9

真間山弘法寺と近くの観光名所 ご案内



真間山小林一茶歌碑

真間と歌人



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