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灯明台|船橋の街中に残る千葉県指定有形民俗文化財の灯台

船橋大神宮の灯明台千葉県指定有形民俗文化財の灯明台
灯明台船橋大神宮拝殿の向かって右の小高い丘の上に建てられた千葉県に指定されている有形民俗文化財の灯台です。なんで神社に灯台?それも海から離れた街中にあるのだろう?おそらく若い人や、船橋をあまり知らない人は不思議に思うことでしょう。明治初めに造られた地図によると、船橋駅前近く、千葉街道の南側に水田が広がり、その先に海がありました。戦後市川市に住んでいた文学者永井荷風の日記「断腸亭日乗」に船橋駅前周辺が幾度となく紹介されていますが、昭和21年6月27日の段に「午後京成電車にて船橋に至る、樹幹に海望む、熱海を去りてより既に半年、再び海を見る、亦快なり、」とあり、船橋駅近くから海がすぐそこに見えていたことが想像できます。もっとも、「大神宮下駅」の東南の地名は湊町なので、灯明台があってもおかしくないですね。
さてこの灯明台、なんとも素敵な建物で、和モダンといいますか、灯台と云うよりもお城の天守閣のようにも見える、なんとも立派で堅牢な造りの日本らしい美しさのある灯台です。

灯明台

灯明台

県指定文化財(有形・民俗)
昭和37(1962)年5月1日指定
かつて、船橋沿岸を航行する船は、意富比神社(船橋大神宮)の境内にあった常夜灯を目印にしていました。
この常夜灯は慶応4(1808)年の戊辰戦争で社殿とともに焼失しました。明治13(1880)年に現在の灯明台が再建され、明治28(1895)に停止するまでの間、政府公認の私設灯台として利用されました。
標高27mの丘の上にあり、浅間神社のあった場所に建てられたので、「浅間山灯明台」といいました。
建築様式は和洋折衷の「擬洋風建築」で、1階・2階は和風、3階の灯室が西洋式灯台の意匠を取り入れた六角形のつくりになっています。
光源は石油ランプ3基に錫製の反射鏡3基を組み合わせ、光の到達距離は約6海里(約11q)あり、その当時の最新式の設備でした。
船橋市教育委員会

灯明台下案内板より


出典・抜粋・引用および参考
灯明台下案内板
「新版 断腸亭日乗 第六巻」 岩波書店

船橋大神宮(意冨比神社)の交通案内と所在地

船橋大神宮(意富比神社)の最寄り駅と住所

  • 京成本線「大神宮下」より徒歩1分
  • JR総武線・東武野田線「船橋駅」より徒歩13分
  • 千葉県船橋市宮本5−2−1 (船橋大神宮内、拝殿向かって右)

船橋大神宮内灯明台周辺の案内図

船橋大神宮と灯明台周辺観光案内図

船橋駅周辺観光名所案内図のPDF

船橋大神宮周辺の観光名所のご案内

意冨日神社(船橋大神宮)拝殿

意富比神社(船橋大神宮)

日本武尊の勧請と伝わる、夕日皇大神宮とも呼ばれる関東一の宮。
常盤神社(船橋大神宮)境内

常盤神社

東照宮とも呼ばれ江戸時代から深い信仰を集めた御社。

灯明台(船橋大神宮)境内

灯明台

船橋大神宮境内にある天守閣のように聳える灯台。
船橋東照宮と船橋御殿跡

船橋東照宮

日本で一番小さな東照宮として知られる小さな神社。

大峯山慈雲寺の本堂

大峯山慈雲寺

本尊は行基菩薩作と伝えられている鎌倉時代創建の古刹。
茂侶神社

茂侶神社

江戸名所図会のラストを飾るほど風光明媚だった御社 。

海老川千本桜(千葉県船橋市)

海老川千本桜(海老川)

船橋の地名につながる、市民の憩いの桜の名所。
入日神社(千葉県船橋市)

入日神社

日本武尊が上陸した地とされる地に建てられた神社。

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